嘉瀬の浦ファーム

　福頭、これはいったいなんだろう。幸せを呼ぶような名前ではないか。新年を間近にひかえた昨年の28日、今にも雨が降りそうな空模様の中、3人の怪しげな男がとある畑に侵入。そのいでたちはホームセンターユートクで買ったと思われるヤッケをまとっている。顔を隠しているのか、年の瀬の冷たい風を避けているのか、頭からフードをかぶっている。見るからに怪しげな男たち。



　　














　恐る恐る近づいてみると、そこはなんと「いもんこ畑」ではないか。しかもかなり出来のいい畑である






　













　三人の男達はスコップで掘り起こした、いもんこをみてはにやりと笑っている。じっと見ているといもんこを掘るスピードが上がってきた。一人の男がさかんに声を出している。なんと言っているのか。「おっ、こりゃーふとかばい」といったり「こりゃ、ほんなもん」などとわけのわからないことを言っている。














　




　一体何ものたちか、昼を過ぎて午後からは天気もいちだんとおかしくなってきた。稲妻が光り、雷が近くに落ちたかと思うような雷鳴。1人の男がキャタピラつきの運搬車でいもんこを畑から運びダンプに積み始めたではないか。1時間ほど掛けて積み終わったいもんこはちょうど2トン積みダンプ一杯になっていた。かなりの量である。
　さて、このいもんこ、ここに大げさに書くほどの物か。その名は「福頭」いやいやそうと分れば書かないわけには行かない。運ばれた先を見届けると、嘉瀬の浦ファームの倉庫ではないか。
　「福頭」中々の味らしい。　噂では近日オープンする直売所「果鮮菜」（かせんな）にお目見えするらしい。是非会って見たいものだ。親子揃ってのお目見えとなるのかどうか。楽しみである。　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　取材、記事　仲さん


　追記
　
　 

















　　　　　　　　直売所で販売している「福頭」